1)共用階段への手すり設置(バリアフリー化工事)
当マンションは1980年代中期に建築されたSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造の13階建で、住戸数が200を超える大型マンションです。
敷地内には駐車場、集会所(別棟)、児童公園、駐輪場を備えており、緑豊かな環境であることも特徴。
大きな桜の木が10本ほど植えてあり、春にはお花見会も催されます。
分譲時の売りが「一戸建て感覚のマンション」というように、エレベーターホールに直結した住戸と、開放廊下に面した一部の住戸以外の全ての住戸に、門扉付玄関ポーチが備え付けられており、さらに廊下を1・3・6・9・12階にだけ設置するスキップフロア方式にし、その他の階へは廊下から階段を使って行くという、プライバシーに配慮された設計になっています。
当マンションは、以上のような環境面と設計上の特徴、さらに近くに高層の建物がほとんどないという眺望的な好条件などにより、分譲時から今に至るまで、空き住戸が出てもすぐに売れてしまい、常に満室状態が継続しています。
しかし、築15年ぐらいから住民の高齢化が進み、老人世帯やマンション内の高齢者のサークルからバリアフリー化の要望が出てくるようになりました。
特に問題とされたのが、開放廊下が無い階に住んでいる住民の大部分が、階段を利用しなければならないことでした。
階段は外付けになっており、柵はありますが手すりとしては不向きです。
階段への手すり設置の要望が高まったため、当時の理事会が全区分所有者を対象にアンケートを実施したところ、やはり手すり設置への期待が大きかったことから、総会に諮ることを決定しました。
それから、複数の工務店およびリフォーム会社に見積りを依頼し、雨への耐久性や手触りのよい材料を使い、比較的安価に工事を請け負ってくれる業者を選定。
そして、その年の定期総会で「バリアフリー目的の階段用手すり設置工事について」議案を提出し、ほぼ満票にて可決されました。
総会後、予算の関係から資材を安価なものに変更するなどの調整をおこない、約1ヵ月後に施工工事開始。
全ての階段に手すりを設置し、2週間以内で工事は終わりました。
その後のアンケート結果などから、今回の手すり設置に対する住民の満足度はおおむね高く、成功事例と判断できます。


【カテゴリ内記事一覧】