9)バリアフリー化工事について
マンションは、以前は一戸建てを買うまでの一時的な住まいと考える人が多かったですが、現在は永住を希望する人が多数派となっています。
このようにマンションの永住志向が強まる中、年月が経てば住民は確実に高齢化していき、いずれはバリアフリー環境が必要となってきます。
ですから、バリアフリー仕様でないマンションの管理組合は、長期修繕計画の中に共用部分のバリアフリー化計画を組み込んでおくといいでしょう。
マンション共用部分のバリアフリー化の中心的な内容は、段差の解消と手すりの設置です。
具体的には、エントランスの入り口にスロープを付け、階段部分に手すりを設置する、エレベーターホールや廊下に段差があれば無くし手すりを付ける、非常階段に手すりを設置することなどです。
さらに、廊下やロビーの床面を水に濡れても滑りにくい仕上げ材に張り替えたり、階段の段鼻部分に滑り止めを付けたり、駐車場の一番建物に近い場所を車椅子専用車輌用のスペースにしたり、敷地内に適度に休憩用のベンチを配置することなども、バリアフリー化の一部です。
バリアフリー化工事を計画する前には、高齢者や障害者の住民から、マンションの中で不便な点や要望などを聞くことも大切です。
近年はバリアフリー仕様かどうかが、マンション選びの重要なファクターになっています。
バリアフリー環境を整備することが、マンションの資産価値を高めるのです。
なお、バリアフリー化工事には、市区町村の補助制度などがあるので上手く活用しましょう。
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