3)コンクリートのひび割れについて
マンションはコンクリートで覆われた建物です。
そしてコンクリートにはひび割れがつきものです。
新築後、コンクリートは5〜6年の年月をかけて乾燥することで縮み、その際に小さなヘアクラックと呼ばれるひび割れが発生することがよくあります。
ただし幅が0.3mm未満のひびなら、構造上の問題はほとんどありません。
重要なのはひび割れの程度を知り、それに見合った適切な処置を早めに施すことです。
ひび割れの幅が0.3mm以上の場合は要注意です。
雨水や炭酸ガスなどがそこから浸入すると、コンクリートのアルカリ性が次第に失われ中性化していきます。
そうなるとコンクリートの中の鉄筋に錆が発生し、強度の低下や漏れ、外壁のタイルの剥離などを招きます。
ひび割れから白や茶褐色に濁った水が漏れ出ている場合、コンクリートの中の鉄筋が錆びている可能性が高いです。
また表からひびが確認できない場合でも、壁に白い液だれの跡ができていれば(エフロッセンス現象)、これはコンクリート中に含まれるアルカリ成分が表に出てきたものなので、どこかで雨水などがコンクリート内に浸入している可能性があります。
鉄筋まで達したひび割れを放置しておくと、鉄筋にできた錆が進行して錆により鉄筋が膨張し、やがて周囲のコンクリートが剥がれ落ちてしまいます。
この現象を爆裂と言い、爆裂が起きたら周囲のコンクリートをはつり、鉄筋の錆を取り除くなど鉄筋の修繕をおこない、モルタルで埋め戻すという大掛かりな補修工事が必要となります。
ひび割れの補修方法には、小さいひび割れの場合はエポキシ樹脂を注入してひびを埋めてしまいます。
ある程度大きいひび割れでも、鉄筋まで到達していないなら、表面をU字に削ってエポキシ樹脂などを充填し、モルタルで表面を平らに仕上げます。
コンクリートのひびは自然現象として発生する以外にも、施工不良や構造不良等で発生する場合があります。
これらが原因の場合は、ひび割れを発見しても予定の修繕工事はまだ先だからと放っておくのは大変危険です。
ひび割れはその原因によってその後の劣化速度が大きく異なります。
したがって、異常なひび割れを発見したら、修繕業者や建築士などに見てもらい、その原因と緊急の修繕を要するものかどうかを調査してもらわなければなりません。
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